シャンパーニュの奇才「エルヴェ・ジェスタン」

自然派のシャンパーニュについて語る時「エルヴェ・ジェスタン」無しには語ることはできない。父親がネゴシアンを経営していたので7歳からワインを経験し、醸造学校で学んだ。1982年、「デュヴァル・ルロワ」の醸造責任者に就任。25年かけてトップ・メゾンの1つにまで押し上げた。ルロワを退任してからは、マルゲ、フルーリー、ルイ・ロデレールなどの醸造コンサルタントも務めた。


その後に自分の理想的なシャンパーニュ造りをするため、自らオーナー兼醸造責任者となりスタートしたのが今回ご案内の「ルクレール・ブリアン」醸造所にはアンフォラ、ウッフ、アース付ステンレスタンク、金でコーティングされた樽と多くの実験的発酵・熟成容器が揃っている。つまり「ルクレール・ブリアン」はエルヴェ・ジェスタンのまるで実験室のような集大成ワイナリー！！！

■最高傑作「グラン・ブラン」
コート・デ・ブラン・グランクリュ3種をアッサンブラージュし、酸化防止剤無添加で造ったシャンパーニュ。圧倒的な存在感でありながら、繊細さや奥ゆかしさも兼ね備える。どこまでもピュアでクリーミー。まるで生きているかのような流動感。個人的には2021年感動したシャンパーニュ堂々第1位です！液体として感動しました。是非皆様にも味わっていただきたい・・・！

■海底熟成「アビス」
シャンパーニュにとって最も優れた環境を追い求めた結果、海底熟成にたどりついた。シャンパーニュを熟成させるには、温度が15度以下で安定しており、充分な湿度があり、過度な振動や日照が無く、過度に圧力が加わる事の無い状態が理想的。それをかなえてくれるのが海底60ｍの環境！また、ワイン自体に精神的なストレスを与えないように海の土壌から生まれたワインを使用。これで最大限にストレスフリーで自然の産物に近い液体が出来ました！凄まじいポテンシャル。ミネラリーでしっかり骨格がありながらもとても滑らかでこちらもまるで生きているかのような流動感。こんな液体が葡萄から造れるのか…と圧倒されてしまうシャンパーニュです。