カルミニャーノ・サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ2020
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骨格のしっかりとした粘土+石灰土壌

アンブラ

カルミニャーノ・サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ2020

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生産地 イタリア/トスカーナ
品種 サンジョヴェーゼ カナイオーロ・ネロ他
ヴィンテージ 2020
種類
容量 750ml

造り手に取って一番重要な畑!骨格しっかり!凝縮感!

赤系果実の凝縮した香が力強く感じる。たっぷりの酸とタンニンで骨格を造る。果実の甘さのバランスも良い。

ライトボディ フルボディ
フレッシュ 複雑
酸味 甘味
タンニン弱 タンニン強

こんなワインです

粘土石灰土壌。標高は150mで丘の上で風の通る畑。南西向き。1975年に植樹された区画が残っている。ステンレスタンクで低温から醗酵。15〜20日間のマセラシオン。その間、必要に応じて最小限のルモンタージュ。12ヶ月以上、半分スロヴァニア大樽(25hl)、半分トノー(5hl)で熟成。炭酸カルシウム主体で粘土なので水分を保持し、夜間に葡萄樹を冷やすので引き締まっていてテンションのあるワインになる。

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    アンブラ

    骨格のしっかりとした粘土+石灰土壌

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    ¥3,080
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WINERY

生産者情報

アンブラ

伝統的産地カルミニャーノの伝統派

地元の住民の為に5リットル量り売りワインを造りながら
サンジョヴェーゼの専門家として色々なカンティーナのコンサルタントも行っている

 ❖最小のDOCG

1975年に「キャンティ・モンタルバーノ」から切り離されて誕生したイタリア最小のDOCGカルミニャーノ。13世紀から高品質ワイン産地とされた歴史ある産地。1716年、コジモ3世によって収量や流通まで厳しく制限され、イタリア最初の生産地呼称に指定されます。世界で初めて法律で守られたワイン産地という事になります。
『イタリア最小のDOCG。造り手は10軒程度しか残っていない。フィレンツェやプラトーに近いので若者は都市に働きに出てしまい葡萄畑は減少していてる』
今や消滅の危機にあるカルミニャーノ。残っている造り手は他の産地の大手が多く、アンブラのような農家的造り手は少ない。※もう1つはバッケレートです。
『メディチ家のお陰で、イタリアで最も早くカベルネやシラーの栽培が始まったのがカルミニャーノ。僕等にとっては地品種。でも、サンジョヴェーゼが最も大切』
17世紀にはカテリーナ・メディチによってフランス品種が移植されます。当時のイタリアワインは粗悪で量を重視していましたが、カルミニャーノでは既に高品質化が始まっていたのです。
『この影響でカルミニャーノではフランス品種を10%以上ブレンドする事が定められている。サンジョヴェーゼ100%ではカルミニャーノを名乗る事はできない』
キャンティと同じく100%サンジョヴェーゼを認めるべきというベッペだが、協会は大手生産者が主導で、彼等は多くのフランス品種の畑を持っているのでプラスにならないので話は進みません。
『100%サンジョヴェーゼであればキャンティとのテロワールの違いを、より強く感じてもらえるはず。日本限定ですが、カルミニャーノのピュア・サンジョヴェーゼを造ってみよう』
という事でカルミニャーノのサンジョヴェーゼ100%で出来たトスカーナ・ロッソ・サンジョヴェーゼ・日本限定が誕生しました。葡萄はサンタ・クリスティーナ・イン・ピッリのものです。


❖量り売りワイン

アンブラは1870年、ロメイ・リーゴリ家によって設立されます。オンブローネ川の近く、ポッジオ・ア・カイアーノに位置します。今では24haの葡萄畑を所有。
『アンブラは地元密着型の農園で、長くワインを造ってきた。だから、今でも量り売りの地元用ワインを造り続け、地元に貢献している。ワインは日常のものだから』
当主はリーゴリ家の娘、スーザン。夫のジュゼッペ(ベッペ)がアグロノミストであり醸造責任者。ソムリエで栽培責任者のファビオとベッペの甥っ子グイドで運営されている。
『1955年からワイン造りを本格的に始めた。カルミニャーノはその間に大きく変わってしまった。現代化が進み、昔ながらの素朴な美味しさを忘れてしまっているようだ』
ベッペはサンジョヴェーゼの専門家として他のトスカーナの造り手の醸造コンサルタントも務めます。トスカーナにしかない昔ながらのワインを理想としているのです。全ての畑は自然農法で管理され、硫黄と極少量の銅以外には除草剤も一切使いません。葡萄樹を支える支柱も近くの森の木を使用することで土壌を守ります。
『支柱を打つ時も腐食防止用の薬は使わない。自然界にないものは必要がないはず。土壌の活性化は最重要。2018年からは有機認証も取得』


❖4つの単一畑

カルミニャーノはモザイク状に土壌が入り乱れているのでアンブラでは特に個性的な畑を単一畑として区別し、バルコレアーレ以外は全て単一畑でリリースしています。
■エルツァーナ
遅く葡萄が熟す畑。3haで1975年植樹のサンジョヴェーゼ。典型的ガレストロ土壌で真南向き。標高105m。谷の合間にある為に詰めたい風が吹き、葡萄を冷やすのでテンションが高くタンニンが硬い。パワフルなワインになります。
■モンタルビオーロ
最も標高が高い畑で標高200mを超す東向き斜面。砂岩とガレストロの混合土壌。エルツァーナの後、最後に収穫される畑。1972年植樹でサンジョヴェーゼとカナイオーロが栽培されています。ワインはエレガントでフェミニン。
■サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ
粘土石灰土壌。標高は150mで丘の上で風の通る畑。南西向き。8ha。1975年に植樹された区画が残っている。サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、カベルネ、シラーがあり一部混植されています。活発でストラクチャーがあり、複雑性があるワイン。
■モンテフォルティーニ
長石と石英が主体の砂岩土壌の珍しい畑。川に近いので標高100mと低い地にあり暖かい気候条件。西向き。最も古い区画は1999年に植樹。3ha。暖かいので最も早く葡萄が熟す。フルーティーで柔らかくフレンドリーなワインになります。
『キャンティやモンタルチーノと違いプロモーションが出来ていないカルミニャーノだが、自然が残っていてテロワールが残っている。それを感じてもらえるようにシンプルに造る』
最新醸造で世界に向けて造られるトスカーナワインの中で、ベッペの造るワインは昔ながらのトスカーナワインを感じさせてくれます。ビステッカが食べたくなるワインです。