ソーミュール・シャンピニー・レ・テッレ・ルージュ2020

50%全房で膨らみがある果実

アントワンヌ・サンゼイ

ソーミュール・シャンピニー・レ・テッレ・ルージュ2020

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生産地 フランス / ロワール
品種 カベルネ・フラン
ヴィンテージ 2020
種類
容量 750ml

素朴な味わい、葡萄のピュアな美味しさ

スパイシーさが特徴的な香り。口当たりは柔らかくまろやか。ほのかな甘草の香りがする素朴な赤い果実の余韻。

ライトボディ フルボディ
フレッシュ 複雑
酸味 甘味
タンニン弱 タンニン強

こんなワインです

2005年に植樹した新しい畑で0.6haのみ。石灰岩盤が強く表土が極端に薄いので、この区画のみでワインを造ることにした。50%は全房で発酵。野生酵母のみでコンクリートタンク。マセラシオンは30日。その後、100%コンクリートタンクで12ヶ月熟成。果実の熟度が高くアロマティックなワインに仕上がる。

アントワンヌ・サンゼイのワイン

  • ソーミュール・シャンピニー・レ・テッレ・ルージュ2020

    アントワンヌ・サンゼイ

    50%全房で膨らみがある果実

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    アントワンヌ・サンゼイ

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    アントワンヌ・サンゼイ

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WINERY

生産者情報

アントワンヌ・サンゼイ

●クロ・ルジャール、ドメーヌ・デ・ロッシュ・ヌーヴに学んだ●

クロ・ルジャールとドメーヌ・デ・ロッシュ・ヌーヴの隣人で幼い頃からの仲間であったアントワンヌが2002年よりワイ ン造りを開始。ポワイユも所有する大型新人は既に大人気。

クロ・ルジャールの隣人

ソーミュールと隣り合わせの小さな AOC「ソーミュー ル・シャンピニー」。元々はシャンピニー村を中心とし て 9 つの村からなる AOC だった。

『今でも地理的中心はシャンピニー村だが質的中心 はシャセ村とヴァラン村。クロ・ルジャール、ドメーヌ・ デ・ロッシュ・ヌーヴが位置する』

そのヴァラン村で 1880 年代から続く葡萄栽培農家 サンゼイ家が 2002 年からワイン造りを開始。

『最初の 3 年間は半分を葡萄の段階で販売し、そ のお金で醸造設備を買い足しながら、少しずつワイ ン造りを進めていった』

2011 年には醸造設備も整い、協同組合への葡萄 の販売を完全に終了し、100%ワイン醸造へと切り 替わった。 今ではベタンヌも大絶賛するなど、僅か 10 年で一 気にトップ生産者の仲間入りを果たしてしまい、大き な話題となっている。 こういして始まったドメーヌ「アントワンヌ・サンゼイ」は 幸運な事に隣が「クロ・ルジャール」。反対隣は「ドメ ーヌ・デ・ロッシュ・ヌーヴ」だった。

『幼少の頃から家族付き合いをしてきた隣人フコー 兄弟(クロ・ルジャール)とティエリー・ジェルマン(ドメ ーヌ・デ・ロッシュ・ヌーヴ)が畑作りからワイン造りま で手伝い、教えてくれた』

偉大な 2 人の醸造家の手助けでワイン造りを開始し たアントワンヌ。クロ・ルジャールと同じく 30hl/ha とい う超低収量。 クロ・ルジャールにも負けない凝縮度を誇りながら、ド メーヌ・デ・ロッシュ・ヌーヴにも通づるミネラルとしな やかさも持ち合わせている。

『所有畑は 28ha。父親は古樹を好んでいたので古 樹が多く残っている。また、減農薬で栽培されてい たので状態も良かった』

樹齢50年ポワイユ

彼等の畑はヴァラン村、シャセ村に分かれていて、 3ha のシュナン・ブラン畑。そして、ポワイユ畑も ha 所有している。 しかもこのポワイユはクロ・ルジャールのポワイユに隣 接していて土壌、日照条件も最高。特に優れたミク ロクリマを有すると言われている。

『ポワイユは真南を向く区画。ソーミュール・シャンピ ニーで最も気温が高くなる。表土は赤く、鉄分を少 し含む粘土と砂の混合土壌。年間を通して風が吹 くのでカビも少ない特殊な畑。樹齢 50 年』

この 2 つの村は周辺より少し小高い丘になっていて 黄色い変成岩と砂質が混じる。 非常に暑くなり、乾燥する地域だが、ポワイユの地 下には水脈が通り、酷い乾燥の時でも、水脈まで根 が伸びている古樹は生き残ることができる。

『ソーミュール・シャンピニーはトゥフォーと呼ばれる石 灰岩盤が強く、シノンやソーミュールのように川に由 来する小石等の影響を受けない』

また、雹害が多いソーミュールに対してソーミュー ル・シャンピニーには雹害はほとんど無い。 古代の農家は雹の通り道を知っていて、雹害の無い 地域の葡萄畑は高い価格で取引きされていた。そ れがソーミュール・シャンピニーだった。

『崩れやすいトゥフォーの石灰岩盤は多孔質で土壌 にミネラルを与えるだけでなく、水はけを良くする効 果もある。カベルネ・フランにとって理想的』

濃いけれど滑らか

1999 年に相続した時点では 11ha だったが、その全 てをビオディナミに変更。更に徐々に周辺の状態の 良い畑を買い足していく。

『ベース・キュヴェの平均樹齢は 35 年。ポワイユは 樹齢 50 年を越しているて最高の状態になりつつあ る。しなやかさは古樹でないと出てこない』

ソーミュール・シャンピニーの収量も 45hl/haとかなり 低め。シャセ、ヴァラン、シル・エン・ブールの各村の 葡萄を使用。 粘土石灰、砂質と色々な条件の畑のアッサンブラ ージュで若いうちから楽しめるようセメントタンクのみ で熟成させている。

■Saumur-Champigny “Les Terres Rouges” 2005 年に植樹した新しい畑で 0.6ha のみ。石灰岩 盤が強く表土が極端に薄いので、この区画のみでワ インを造ることにした。

『50%は全房で発酵。野生酵母のみでコンクリート タンク。マセラシオンは 30 日。その後、100%コン クリートタンクで 12 ヶ月熟成』

■Saumur-Champigny “Les Poyeux” 1965 年に植樹された特別な畑「ポワイユ」。クロ・ル ジャールのポワイユに隣接している。 50%は全房で発酵。野生酵母のみでコンクリートタ ンク。マセラシオンは 30 日。

『熟成はトロンコニック大樽とフードルを使用するが、 20%だけバリックに入れて 15 ヶ月間熟成させるこ とで馴染ませている』

クロ・ルジャール同様の深み、圧倒的凝縮度はある が、野性味溢れるスタイルではなく、より洗練された 味わいがアントワンヌのスタイル。