ヴーヴレイ・ル・モン・モワルー2022

1957年に取得した畑

ユエ

ヴーヴレイ・ル・モン・モワルー2022

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生産地 フランス/ロワール
品種 シュナン・ブラン
ヴィンテージ 2022
種類
容量 750ml

熟成も楽しみなポテンシャル!

フレッシュさにもピュアさにも不足はなく、ボディの重さも完璧にバランスが取れている甘口ワイン。

ライトボディ フルボディ
フレッシュ 複雑
酸味 甘味
タンニン弱 タンニン強

こんなワインです

1957年に取得した畑。土壌は粘土質が少なく、小石やシリカの含有量が「ル・オー・リュー」よりも多い。収穫は1つの畑で3回。状態の良い葡萄のみ手作業で収穫。発酵は古樽でえ野生酵母のみ。マロラクティック発酵も自然に任せるのでノン・マロラクティックの年も多い。ミネラル感に富み、若い内は閉じ気味だが熟成してから一気に変化するのがこの畑。

ユエのワイン

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    ユエ

    1957年に取得した畑

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  • ヴーヴレイ・ル・モン・モワルー2022

    ユエ

    1957年に取得した畑

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  • ヴーヴレイ・ル・オー・リュー・モワルー2022

    ユエ

    1928年から続く最も古い畑

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  • ヴーヴレイ・ル・オー・リュー・ドゥミ・セック2022

    ユエ

    1928年から続く最も古い畑

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  • ヴーヴレイ・ル・オー・リュー・セック2022

    ユエ

    1928年から続く最も古い畑

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WINERY

生産者情報

ユエ

 変わらないヴーヴレイの伝説的ドメーヌ

ヴーヴレイ最高の畑からセック、ドゥミ・セック、モワルーまで
100年以上使い続ける古バリックで自然発酵


❖最高評価★★★

9世紀からヴーヴレイのシュナン・ブランはその品質の高さで有名で、14世紀には既にドメーヌ・ユエが所有する優良畑はその優位性が認められていました。
『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランスでは★★★の最高評価を獲得。ロワールの伝説的造り手であり、フランスの白ワイン最高峰の1つと言って間違いないでしょう』
また、ニコラ・ジョリー、マルク・アンジェリ、ブルトンと並び、ロワールにビオディナミを導入し、成功させた立役者として多くの造り手から称賛されているロワール・ビオディナミの父でもあります。
『厳しい自然に任せ、野生酵母のみで100年以上使用している古樽で発酵、熟成。セッコ、ドゥミ・セック、モワルーにするかは造り手ではなく、酵母が決める』
葡萄の果皮には50種以上の酵母が付着。暑い年で糖度の高い葡萄でも働く酵母が少なければ甘口になるし、酵母が活発であれば辛口になる。一切コントロールはしない。
『甘口から辛口まで全く同じ醸造方法。プレスされた果汁は数時間のデブルバージュ後、600Lの古木樽で発酵開始。発酵が終わると数回移し替えを行い、澱を取り除くだけ』
例年、瓶詰めは翌年の4月。辛口から甘口まで基本的に同じタイミングで瓶詰めされ、その時点で残った糖分がワインの味わいを決定します。
『マッサルセレクションで増やした優良なシュナン・ブランの古樹は収量が半分程度まで落ち、サブソイルまで根を伸ばしているのでヴーヴレイらしさを表現できる』
通常の造り手の半分程度の収量の上、収穫を3回に分けて行い、最高の状態の果実だけを選ぶ事で南国フルーツや蜂蜜のような凝縮した風味を得ています。
『高い酸度のセッコであってもシュナン・ブランが完全に成熟した状態まで待って収穫されているので、香に白桃やマンゴーのような充実した果実が出てくる』


❖1928創業

創業は1928年。パリ出身のヴィクター・ユエが病気がちだった為、空気の良いヴーヴレイに移り住み、ル・オー・リュー畑を購入したのが伝説的ドメーヌの始まりでした。
『息子、ガストンも当初からワイン造りに参加。1937年に父親から引き継ぎます。ワイン造りの常識を無視し、独自のワインを造る事で一気に有名ドメーヌとなります』
第2次世界大戦に参加したガストンは戦地で捕虜となりますが、牢獄でワインパーティーを開き、捕虜を勇気づけた事で英雄となり、ヴーヴレイに戻ります。
『1957年にル・モン、1963年にはクロ・デュ・ブールといったヴーヴレイで最も重要な畑を次々に取得。ユエは一気に名声を高めていきます』
1971年には甥っ子のノエル・パンゲが加入し、1978には栽培責任者としてジャン・ポール・ベルトメが加入。彼が2020年に引退するまでユエを磨き上げ神格化させたのです。
『ベルトメによって1990年からビオディナミが導入され、一切の除草剤、化学薬品が排除されました。ロワールのビオディナミの先駆者の1人だった』
2012年からはベルトメが醸造責任者となり、更に品質を向上させます。ビオディナミによってエネルギーを増した葡萄を、よりシンプルに丁寧に仕込むようになりました。
『垂直式プレスではなく、空気圧プレスに変更し、より優しく圧搾する事で雑味をなくし、ピュアなワインへと変化。ポンプの使い方など微細な変更がワインに透明感を与えた』
2020年にベルトメは引退。2003年から共に働いてきた地元出身、ベンジャミン・ジョリヴォに引き継がれました。それでも、ユエの伝統と格式は何も変わらないのです。


❖3つの優良畑❖

ロワール川右岸に位置するヴーヴレイ。支流のシス川とブレンヌ川の影響で霧が発生しやすく、ボトリティスが多くなります。日照量は多いが、気温は他産地より少し低め。
『厳しい自然環境だからこそ、畑が重要。優れた畑は川との位置関係と土壌構成による。ユエでは3つの異なる個性を持つヴーヴレイを代表する優良畑を所有』
■ル・オー・リュー
最初に購入した畑で9haを所有。川から離れている高い場所にあるのでル・オー・リュー(高い場所)と名付けられました。3mと厚い粘土層が特徴でその下に石灰岩盤。
『石灰やシレックスより粘土の影響を受け、日照量も多いので若い内から明るくフレンドリーで最も早く飲み頃を迎えます。
熟成すると石灰の要素が出てくる』
■クロ・デュ・ブール
西側、教会の前にある痩せた土壌の畑が歴史的にも重要なクロ・デュ・ブール。表土が50cmしかなく、厚い石灰岩盤に直接、葡萄根が伸びています。
『9世紀から文献に載っている歴史的な畑で特に甘口ワインで有名。ガストンのお気に入りで最高の畑の1つ。高いテンションと成熟した果実、凝縮感を併せ持つ』
■ル・モン
最も川に近い第1テラスにある畑でヴーヴレイ最高の畑と言われます。緑がかった粘土石灰土壌でかなり多くの石灰岩を含みます。その下部は石灰岩盤。
『粘土が少ないので石灰の厳しさを強く感じさせ、冷涼な畑なので果実よりも地中の冷涼感を感じさせ、圧倒的なミネラルがテンションとなり引き締める』