ウイス・ブランシス・ドドン 2018

アロマティックで柔らかい

デニス・モンタナール

ウイス・ブランシス・ドドン 2018

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生産地 イタリア/フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア
品種 フリウラーノ、ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・ビアンコ、ヴェルドゥッツォ
ヴィンテージ 2018
種類 白ワイン
容量 750ml

柔らかくきめ細やかなタンニン

きれいな琥珀色。アプリコットやリンゴの蜜の香。タンニンはあるがきめ細やかで柔らかい。ほんのり紅茶のような苦みが感じられ全体的にバランスが良い。

ライトボディ フルボディ
フレッシュ 複雑
酸味 甘味
タンニン弱 タンニン強

こんなワインです

ボルク・ドドン区画。粘土質主体でシルト、砂質が混じるボルドー左岸に似た土壌。1968年に植樹。樹齢45年。手摘みで収穫後、除梗、垂直プレスでプレス。

※画像のヴィンテージと異なります。

デニス・モンタナールのワイン

  • フリウラーノ・サンドリゴ2019

    デニス・モンタナール

    ラベルの数字が不思議だけど柔らかく親しみやすいワイン

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  • ヴェルドゥッツオ・スコドヴァッカ2015

    デニス・モンタナール

    しっかりとした果実感とブドウ由来のタンニン。唯一無二のワイン

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  • メルロー・ドドン 2017

    デニス・モンタナール

    凝縮した果実の柔らかさと軽やかな酸

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  • ウイス・ネリス 2003

    デニス・モンタナール

    フリウリの1番エレガントな赤ワイン

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  • レフォスコ・ダル・ペドゥンコーロ・スコドヴァッカ 2016

    デニス・モンタナール

    黒果実にカカオの香広がる

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WINERY

生産者情報

デニス・モンタナール

突如現れたナチュラルワイン界の鬼才

とうもろこし、小麦の栽培がメインの農家だったが、突如ワイン造りを開始
ルールや常識に捉われず、独自の美味しさを追求

 


❖海から6kmの畑


ゴリッツィアのポンカ土壌やカルソの石灰岩盤といったテロワールは世界的に見ても葡萄栽培に適していて、フリウリはナチュラルワインの一大産地となりました。
『デニス・モンタナールが位置するのはアドリア海から6km内陸にある小さな村、ボルゴ・サンドリゴ。海に続く平地で標高は9m。周囲に葡萄畑は全くない』
海に面しているので海産物加工と北イタリアの主食であるポレンタを作る為のトウモロコシ栽培が主産業。葡萄栽培農家は数軒あるが、ワイナリーは、ほとんどありません。
『この土地は肥沃で、海に近いので水分も多く、平地なので水はけも良くない。ポンカもないし、石灰もないので高品質ワインを造ろうとする人は誰もいなかった』
一見、高品質ワイン造りには不向きなこの土地から規格外のワインを造り出すのがデニス・モンタナール。他のどの造り手のワインとも似ていない独創的ワインです。
『土壌はポンカや石灰岩盤はなく、粘土に海の砂とライムストーンが混じる。ボルドー左岸と似た土壌で他のフリウリとは全く違う。だからメルローとは相性が良い』
重い粘土質を活かしてフリウラーノ、メルロー、レフォスコを栽培。更に遅摘みする事で偉大な個性を発揮するヴェルドゥッツォも少量所有しています。
高品質ワインの歴史もなく、レギュレーションもない自由な土地だからこそ、デニスのような自由人が、自由にワイン造りが出来たのです。だから他のどのワインにも似ていないのです。
『ワインの他にヴィネガー、ビールも造っている。偉大なワイン造りに必要な要素である芸術的感性と自由な発想で、毎年飲み手を驚かすワインが出来上がる』
ニコラ・ジョリー主催のルネッサンス・ド・アペラシオン、トリプルAにも参加。ダリオ・プリンチッチもアレックス・クリネッツもデニス・モンタナールのワインに注目しています。


❖6年に1回収穫しない


『4世代に渡って所有する土地は60ha。畑の周辺には森を残して自然を保護しています。トウモロコシ、古代小麦、大豆、ひまわりの栽培がメインで葡萄は少しだけ』
1989年に祖父の荘園を継承し、ワイン造りを含む農業を引き継ぎます。1995年には葡萄畑を買い足し、2015年には葡萄畑は10.5haまで拡張されました。創業当初は地区名であるボルク・ドドンを名乗っていましたが、畑を買い足し、ボルク・サンドリゴ、スコドヴァッカ地区が加わったので2013年、デニス・モンタナールと改名されました。
『1996年から葡萄畑は勿論、それ以外の畑も全て自然栽培。化学薬品、防虫剤、除草剤は使用しない。森や色々な植物を共存させることで生態系がバランスする』
ポレンタ用のトウモロコシ畑は3年に1回畑を休ませ、自然の雑草を生やし、自然に戻すことで土の活性化を促している。また、育てる作物を変える事で土壌のバランスをとる。
『人工的なコンポストではなく、土壌自体の自然治癒力を高め、活性化し、エネルギーのある土を自然の力で作ることを重視している。その土で育つ植物は強い』
葡萄畑も6年に1回、収穫をせず、最低限の剪定のみで、新梢、雑草を切らずに自然の状態で放っておく。これで葡萄樹は自然の力を取り戻していくのです。
『葡萄の栽培だけを何年も続けると地中のミネラルやバクテリア、栄養素までもが画一的になってしまい単純化してしまう。それを防ぐ為に色々な植物を同居させる』
単純化を防ぎ、自然の治癒力とエネルギーを活性化させる事こそがテロワールやヴィンテージを反映させた葡萄を得る事に繋がると考えているのです。


❖足で踏んで自然発酵


収穫は全て手作業で行われます。1つの畑で2~3回に分けて良い状態の葡萄だけを収穫。足で踏んで破砕し、小さな木製桶で野生酵母のみで発酵。
『マセラシオンは果皮の状態で決める。基本的には暑い年の柔らかい果皮は短く、冷涼年の硬い果皮は長くするが最終的には試飲で決める』
フリウラーノはそのフレッシュさを追求する為、果皮は使わない。1987年に植樹した2種のクローンをアッサンブラージュする事でフレッシュでも複雑性を得ています。
『特筆すべきワインがヴェルドゥッツォの辛口。甘口ワインにされる事が多いこの品種で遅摘み辛口ワインを造っているのはデニス、クリネッツ、イ・クリヴィのみ』
ヴェルドゥッツォは1996年に植樹し、セレクション・マッサルでクローンを増やしている。収穫を極限まで遅らせ、葡萄が完熟し実が樹から落ちる間際のタイミングに手摘みで収穫。
『赤ワインの主要品種はメルロー。ボルク・ドドン地区の粘土質土壌と相性が良い。フレッシュで軽く仕上げたいのでステンレスタンクのみで熟成。少しの揮発酸がアクセント』
スコドヴァッカ地区で栽培するのはレフォスコ。1996年に植樹された0.8haの畑。この畑のレフォスコは熟度が高く、ヴェジタルな要素が全くない。
『スコドヴァッカのレフォスコは全房を使って35日間と長くマセラシオンしても柔らかさを失わず、優美な果実に溢れている。この品種の難しさが感じられない』