こんなワインです
通常ラ・コートとレ・カルマントランで仕込まれるキュヴェに、低収量となった1er Cruレ・クレイを加えて3つのC(=Les Trois C)としてリリース。遅摘みの実施、低収量による凝縮感で、2024年としては極めて豊かなワインとなった。木樽熟成(新樽30%)。口中は非常にしなやかであり、純粋で流動的なエネルギーが感じられる。少なくともセラーで7~8年寝かせることで真価を発揮。
【収穫量40%減の2024ヴィンテージ】
フランス全域で異例の気象条件に見舞われた2024年。降水量は例年を大きく上回り、地域によっては9月末時点で年間平均降水量に達しています。また、局地的に激しい霜害や雹害も発生し、その影響で病害のプレッシャーも高く、生産者は年間を通して膨大な作業を迫られました。このような状況下で、ブルゴーニュの中では比較的恵まれていたマコネ地区。それでもこの年は決して簡単ではないヴィンテージで、造り手の経験と精度の高い判断力が求められました。ギュファン・エナンでは、冷涼年らしい緊張感や、透明感のある果実感が感じられるヴィンテージとなりました。洗練されたエレガントな側面と、驚くほど長く澄んだ余韻が飲み手に印象を残します。すぐに開けたくなるのを我慢して、10年程手元に置いて楽しんでいただきたいワインです。
【ジャン・マリーからのレター】
ドメーヌ・ギュファン・エナンでは、ジュリアンがこの1年、日々の運営を担当し、醸造の間は私を手伝ってくれました。私たちの協働はこれ以上ないほど良いタイミングでした。というのも、この2024ヴィンテージは非常に複雑だったからです。収穫において、ジュリアンが提案した改善のおかげで、私たちは最適な収穫ができました。その結果、自分たちの哲学を変えることなく、可能な限り収穫量を増やしながら、驚くべき品質の葡萄を得ることができました。これらのワインを試飲した人々は皆、香りの精密さ、アタックの果実味、そして口中での長い余韻に魅了されました。当初は、素晴らしい年だった2014年に匹敵するだろう思っていましたが、今ではそれを上回る完成度になったと確信しています。
ギュファン・エナンのワイン
WINERY
生産者情報
ギュファン・エナン/ヴェルジェ
●白ワインの天才『ジャン・マリー・ギュファン』●
仏2大評価誌で毎年最高評価を得るシャルドネの専門家。その天才的ワイン造りを活かしたネゴシアン部門も高い評価を得ている。食事に寄りそう典型的マコン。
RVF誌3ツ星、ベタンヌ誌5ツ星
『この型破りな醸造家の造るワインを試飲するのは常に素晴らしい瞬間だ』
Le guide des meilleurs vins de France2015「ドメーヌ・ギュファン・エナン」は最高評価の3ツ星を獲得。「ベタンヌ・ドゥソーヴ」でも最高評価 の5ツ星を得ている。
『ブルゴーニュで5ツ星評価はDRCやアルマン・ルソーを含めて11軒のみ。白ワインの魔術師』

当主のジャン・マリー・ギュファンは1970年代に妻と共にブルゴーニュへ移住したベルギー人。ワイン造りとは関係ない環境にいた彼だが、一気にトップ生産者の仲間入りを果たしてしまう。皆が彼を「天才」と呼ぶ。試飲をしていても芸術家のように感覚でワインを判断していく。表現も独特。ワインのパワーを表現する。
『ヴェルジェでは常に良い葡萄を自分で選んでその畑の表情を引き出す。楽しい仕事だ。ギュファン・エナンは自分の葡萄のポテンシャルを毎年確認し、高めるのだ』
毎年異なる60キュヴェをリリース
1980年からは、ネゴシアン部門である「メゾン・ヴェルジェ」を手掛けている。
『ネゴシアンを始めたのはマコン以外でシャルドネの新しい可能性を見つけたかったから。色々なシャルドネに出会うと興奮する』
「シャブリ」「コート・ドール」「マコン」等、各地の葡萄栽培家や造り手と情報交換をしながら、その年の買取り区画を決めていく。
『皆が驚くような造り手の葡萄も僕等は手に入る。毎年買い続けるから』
熟成中の樽には色々な有名な造り手の名前と区画が記入されていた。ヴェルジェの醸造責任者でジャン・マリー・ギュフ ァンの右腕が10年以上働いている「ジュリアン」。全ての畑に出向き土壌、日照条件を熟知している。栽培チームも率いていて一部の畑では栽培も自分達で手掛ける。 醸造はギュファン・エナンとほぼ同じ。優しく圧搾、 フリーラン果汁を重視していてプレス果汁は完全に分ける。
『PHが低いフリーラン果汁は上級キュヴェとして樽発酵・熟成。プレス果汁はコンクリートタンク及びステンレスタンクで村名として醸造する』
発酵は野生酵母のみ。フレッシュな白ワインに関しても低温から始め、できる限りゆっくり時間をかけて発酵させる。
『年によってはアルコール発酵とマロラクティック発酵が同時に行われることもある。常識では考えられないが、これによってワインは軽やかに仕上がる。ヴェルジェの個性に合っている』

通常、醸造学上は2つの発酵が同時に進む事は危険とされ避ける。しかし、彼等にとっては果実の重さを出さずにバランス良く仕上げることができるとして好意的に考えられている。
『最良の葡萄でなければ最高のワインは造れない。最良の葡萄が手に入らなければその区画のキュヴェは造らない。格落ちさせる』
ヴェルジェでリリースされるキュヴェが毎年異なるのはその為。
『約60のキュヴェを造っている。多く感じるかもしれないが私にとってはたったの60 種』
ヴェルジェ・ド・シュッド
『ワインは自然の産物。だから常に変化する。造り手も飲み手も変わって行くべきだ。何も変わらないものを求めるならワインでない方が良い』

ヴェルジェを立ち上げてからおよそ10年後、彼等が次に挑戦したのは南仏「リュヴェロン」でのワイン造り。標高420m以上の高地にドメーヌを購入し、ジャン・マリー・ギュファンはここに移住。
『南仏の単純さは熟すまでの期間が短いことに起因している。標高が高いこの地域は南仏でありながらゆっくりと葡萄が熟す』
購入当時は適さない品種が多く植えられていた為、 大規模な改植を実施。グルナッシュやシャルドネなど7品種を植えている。南仏のワインも醸造はギュファン・エナン、ヴェルジェと同様。
■(ドメーヌ)ギュファン・エナン:マコンの自社畑のみ。
■(ネゴシアン)ヴェルジェ:ブルゴーニュの買い葡萄。
■(ドメーヌ)ギュファン・オ・シュッド:南仏リュヴェロンの自社葡萄のみ。
■(ネゴシアン)ヴェルジェ・ド・シュッド :南仏リュヴェロンの買い葡萄。
