ミッシェル・ノエラ

●シャルル・ノエラの親族による王道『ヴォーヌ・ロマネ』●

ヴォーヌ・ロマネの名家ミッシェル・ノエラ。ヴォーヌ・ロマネ、クロ・ド・ヴージョなど重要なAOCの優良畑を所有。毎年 全てを販売せず、一部は熟成させてから出荷する。

 

シャルル・ノエラの畑を相続

「アンリ・ジャイエ」と並び評されるブルゴーニュの伝 説的造り手「シャルル・ノエラ」。彼等の自社畑を「ル ロワ」が譲り受けたのは有名だが、その一部を相続し たのが名門「ミッシェル・ノエラ」。 1800 年代から 5 世代続く家系で 4 代目の「ミッシェ ル」が遠縁にあたるシャンボール・ミュジニィの「ノエラ 家」と結婚。 それにより本拠地のヴォーヌ・ロマネの畑の他にもコ ート・ド・ニュイを中心に 27ha の優良畑を所有するこ ととなった。 2000 年代には 5 代目の「アラン」と「ジャン・マルク」 兄弟により新しい醸造設備の導入も行われた。これ が大きく評価を上げることとなった。

『ヴォーヌ・ロマネは壮大でゆったりとしたワインであ るべき。そこに少しの緻密さが必要』

ギド・アシェットでも高評価

有名ドメーヌが名を連ねるヴォーヌ・ロマネ村におい ても彼等のワインは年々評価を上げている。

『畑ではリュット・レゾネを採用。出来る限り薬剤は使 わないでホルモン剤等で対処していく。収量はでき る限り落とし凝縮度と酸度を両立させる』

収穫後、100%除梗され開放式のステンレスタンク で約 3 日間低温浸漬。 その後、温度コントロールを行いながら 2 週間皮ごと 発酵するが、ルモンタージュは最低限にして自然な 抽出のみに抑える。

『ヴィンテージによって全ては変わる。マセラシオンも 新樽の比率も基本的には村名クラスは 30%、1 級・特級畑は 50%の新樽使用』

熟成飲み頃ヴォーヌ・ロマネ

残念な事にブルゴーニュの中でもヴォーヌ・ロマネは 多くの需要がある為にそのワインの真価が発揮される 前に開けられる事が多い。 1980年、「ミッシェル・ノエラ」はドメーヌの地下にアー チ型のセラーを建設。ボーヌの元刑務所で使用され ていた石を使用して古いセラーを拡張した。

『ほぼ全てのワインを少量ずつ地下セラーに残し熟 成させている。最高の状態になった段階で少しずつ 販売している』

フランス国内の個人客にも長年ワインを販売している ドメーヌだからこその販売方法。

『出来る限り最高の状態で市場に出したい。僕等の ワインは樹齢が高いので凝縮度が高く、若いうちは 各要素が喧嘩してしまう』