ヴィッラ

●自社畑100%ビオロジック『フランチャコルタ』●

『フランチャコルタ』では珍しいビオロジック栽培。今注目の冷涼な東フランチャコルタに位置。香を大切にしている のでピノ・ビアンコを多めにアッサンブラージュしている。

 

自社畑葡萄100%

1960年に現当主「ロベルタ・ビアンキ」の父が「モンティチェッリ・ブルッサーティ」の荘園を購入したのが 「ヴィッラ」の始まり。 『多くの生産者が投資目的だが僕等は美味しいフランチャコルタを造ることを目的に始まった。父は土 壌分析後、相性の良い品種を植樹した』 高価な設備を必要とするフランチャコルタの生産は「ベラヴィスタ」や「カ・デル・ボスコ」のような大手によって引率されてきた。 彼等と違い「ヴィッラ」は家族経営。投資の為の出資等は一切受けていない。

『大生産者は葡萄又はワインを購入してフランチャコルタを造る。僕等は自分の畑の葡萄だけを使うこ とで理想のワインを造る。大きな違いだ』

「ヴィッラ」の生産量は「ベラヴィスタ」や「カ・デル・ボスコ」の1/10と小規模。毎年レストランへの直売だけで完売してしまう。 2006 年に現在の規模に到達。これ以上畑を増やないことにして質の向上だけに注力している。

ビオロジック栽培

購入した荘園以外に新たな建物は建てず、自然と の共存を目指して森を残した。60 年代から有機栽 培で葡萄、野菜の栽培と放牧を開始。 葡萄栽培を始めてから 18 年試作を繰り返し 1978 年からフランチャコルタの瓶詰を開始した。

『僕等が始めた頃フランチャコルタには 10 軒の造り 手しか存在しなかった』

その後も自社畑 100%に拘り続け、現在でも 37ha の自社畑は全てビオロジックで栽培されている。

『肥料は自分達で飼育している牛の糞と葡萄樹などを発酵させたもののみ。この地域では珍しいビオ ロジック栽培。除草剤も使わない』

薬剤を使わないので雨が多い年はウドンコ病で生産 量が激減することもある。 2014 年は 30%減。2013 年は 25%減。雹害に襲 われた 1999 年は生産できなかった。 畑はフランチャコルタ DOCG の東、アルプスの麓に 位置。「ベラヴィスタ」や「カ・デル・ボスコ」が位置す る西側はイゼオ湖を形成した川からの堆積土が主 体で砂質が混じる粘土質。

『僕等の畑は1億5,000年前の海底が隆起した土壌。海に由来するミネラルが多い。また、アルプス山脈の麓なので西側よりも冷涼』

畑は 23 区画に分かれている。区画毎に醸造するこ とで区画毎の個性を生かしたワインを得る。 『23 種類の原酒が重要。アッサンブラージュすることで味わいのバランスをとっていく』

密植と収量制限

通常、フランチャコルタはスティルワインよりも収量が極端に多い。泡で隠れてしまう為に水分量の多い葡 萄を使うことで量産している。 『僕等は葡萄樹 1 本から 3~5 房を収穫する。これ は平均的生産者の 1/2 程度』 設立当時から単一年で熟成するフランチャコルタを造ることを目的としていたので収量を低くするの彼等 にとっては当然だった。

『密植率は 5,000 本/ha。平均的フランチャコルタ の 2 倍。葡萄の質の高さが熟成力を与える』

収穫は全て手摘み。醸造設備は畑に隣接しているので、すぐに18 度まで冷却。ほとんど除梗せずに 65%程度まで圧搾し、発酵。

『酵母は野生酵母を培養して使用。大学との研究 で発見したヴィッラ独特の酵母を数種使用』

最後に「ヴィッラ」の大きな特徴を2 つ。1 つはその年の個性を出す為の単一ヴィンテージのみでのワイ ン造り。

『フランチャコルタもヴィンテージの個性を表現すべき。毎年、気候も葡萄の個性も違うのだから、その 個性を味わって欲しい』

もう1つが「ピノ・ビアンコ」の存在。酒質の強いシャルドネだけでは「ヴィッラ」らしい優雅な味わいは完成し ない。

『ピノ・ビアンコがヴィッラの個性を特徴的にしてくれる。フレッシュで白い花のような香がドライなワイン に華やかさを与えてくれる』