こんなワインです
サン・トーバン村にある3つの区画のアッサンブラージュ。 うち2区画は90年代初頭からビオを続ける樹齢60年の畑。 粘土質土壌で南西向き。 すべて手摘みで丁寧に収穫され、選果。 %全房で10日間のマセラシオン、野生酵母のみで発酵。毎日ルモンタージュ。熟成は古小樽で約1年間、ステンレスタンクで2か月間。2022年は澱引きの際に10mg/lのみSO2添加。
ラ・ショーム・デ・リーのワイン
WINERY
生産者情報
ラ・ショーム・デ・リー
注目産地!オート・コート・ド・ボーヌの新星
❖若者二人による自然なワイン造り❖
2021年にマルゴーとロタールという若い二人によって創設されたばかりの「ラ・ショーム・デ・リー」!彼らが本拠地として選んだのはオート・コート・ド・ボーヌ、ボービニィ村エヴェル。サン・トーバン村から北に数キロの場所に位置しています。実は今、この産地がフランス国内でじわじわと人気が出ていることはご存じでしょうか?
ここは標高が約400mとコート・ド・ボーヌの産地と比べて100~200m高地に位置。比較的冷涼かつ日照条件が良いため、昼は暖かく夜は涼しいというまさに理想的な環境。実際、酷暑の2022ヴィンテージでも彼らのワインのアルコール度数は11.5~13%と低め。過熟な感じはなく、飲み心地がいいんです。
そして最近生産者の頭を悩ます遅霜に対しても、この冷涼な気候により生育サイクルが1週間ほどずれるためリスクはかなり低くなります。この産地に注目する造り手は多く、今ムルソーの造り手たちがこの地域の畑をどんどん買っているのだとか。そんな注目産地でワイン造りを始めたショーム・デ・リー。今後追っていきたい造り手のひとつです!
❖ピエール・フナル氏に師事❖
「僕は10歳の時にはすでにヴィニュロンになりたかった。そのために尊敬する造り手のもとで学ばせてもらった。」
それぞれフランス国内外で経験を積んでおり、マルゴーはNZでソムリエと葡萄栽培を、ロタールはシュレール(アルザス)、レオン・バラル(ラングドッグ)等で修行しています。そんな二人が出会ったのは、サン・トーバン村のメゾン・アン・ベル・リー。ピエール・フナル氏のもと自然なワイン造りを学んだ二人は意気投合し、ともにワイン造りを始めました。
「栽培についても醸造についても、一番影響を受けたのはアン・ベル・リー。亜硫酸や人的介入に頼らない、自由なワイン造りを学んだ。」
❖100%ビオディナミ栽培❖
どこを見ても葡萄畑といった有名産地とは違い、オート・コート・ド・ボーヌを拠点とする彼らの畑のまわりには、豆が植わっていたり、牛がいたり、急激な崖が現れたり。多様性が失われていない自然な環境でワイン造りを行っています。現在のところ認証はビオロジックのみですが、100%ビオディナミを実践しています。プレパラシオンは近くのドミニク・デュランやダヴィド・ディドンらと共同作成。心強い先輩たちが彼らのワイン造りを応援します。
「2022年は少量だけSO2を添加した。まだ2ヴィンテージ目なので大きなリスクはとれないが、近いうちに完全無添加で造りたい。」
醸造中は極力SO2を使わず、澱引きをする前に10mg/L添加するだけ。果汁をあえて軽く酸化させる手法や低温での長期発酵など、アン・ベル・リーで学んだ経験を活かして醸造を行っています。
2021年はまだ委託醸造でしたので、今回入港の2022年が自分たちのセラーで醸造したファースト・ヴィンテージ。特に注目は、樹齢100年を超えるガメイを使ったコトー・ブルギニョン!お見逃しなく!