エトナ・ロッソ 2021
エトナ・ロッソ 2021
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大人っぽい落ち着いた味わいのエトナ

ベナンティ

エトナ・ロッソ 2021

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生産地 イタリア/シチリア
品種 ネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カップッチョ
ヴィンテージ 2021
種類 赤ワイン
容量 750ml

大人のエトナ!絶妙なバランス

尖ったところがなく、丸く均整のとれた味わい。既に美味しい状態でブルゴーニュが好きな人には、ぜひお試し頂きたい。

ライトボディ フルボディ
フレッシュ 複雑
酸味 甘味
タンニン弱 タンニン強

こんなワインです

ネレッロ・マスカレーゼとネレッロ・カプッチョのアッサンブラージュだがカプッチョを多めにしている。エトナ北、南、西全ての斜面の畑をアッサンブラージュしてバランスをとる。

※画像のVintageと異なります。

ベナンティのワイン

  • エトナ・ロザート2022

    ベナンティ

    エトナらしい硬質で張りのあるミネラル感

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  • エトナ・ビアンコ2022

    ベナンティ

    エトナらしい硬質で張りのあるミネラル感は最高

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  • エトナ・ロッソ・コントラーダ・カヴァリエーレ 2020

    ベナンティ

    エトナ南西部、標高900-950m、南向きの傾斜。降水量は著しく少ない。アンジェロ・ガヤとグラーチによるイッダの畑に隣接している。この地域は今、大注目!

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  • エトナ・ロッソ 2021

    ベナンティ

    大人っぽい落ち着いた味わいのエトナ

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WINERY

生産者情報

ベナンティ

 

 

エトナの全てを知る最も重要なカンティーナ

エトナの東西南北、全てに畑を所有し、それぞれの個性を活かしてワインを醸す
南斜面、セッラ・デラ・コンテッサは樹齢120年のピエ・ディ・フランコも


❖エトナの黒色火山岩❖
1800年代末、ジュゼッペ・ベナンティがエトナ南部、ヴィアグランデで葡萄栽培農家として創業。その後、財産分与を繰り返し、畑は細分化してしまいます。
『1988年、初代ジュゼッペの孫で現当主の父、故ジュゼッペが畑を買い戻し、安ワイン産地であったエトナの可能性を感じ、高品質ワインを目指し、優れた畑を購入していく』
その際、醸造家として抜擢されたのがサルヴォ・フォーティでした。ジュゼッペは薬剤関係で成功しましたが、仕事を辞め、醸造所も新設し、のめり込みます。
『今ではエトナは有名になりましたが、当時は安ワインの産地。初めて高品質ワインを造ったのはベナンティでした。エトナの歴史はベナンティの歴史でもあるのです』
エトナの独特の黒色火山岩はアルカリ性が強く、PHが低い。更に、山の斜面の日照量と海の影響を受け、偉大な赤ワインを産する条件が全て揃っていたのです。
『赤ワインだけでなく、東部のミロは日照が少なく、冷涼ながら、海の影響を受け、葡萄は完熟する。偉大な白ワイン造りに必要な要素を持っていた』
世界的に見ても珍しく、赤、白、ロゼ、スパークリングワインと全てのワインで高品質なワインを産する特別な産地がエトナ。東西南北の畑の個性を活かすべきなのです。
『北斜面では伝統的に黒葡萄しか栽培されてこなかった。カリカンテは海の影響を受ける東斜面のミロと南東部の畑。そして西部の日照の少ない畑で栽培されてきた』
シチリアワインの、ほとんどが平野部で造られますが、エトナは標高500m以上の丘陵なので全く条件が違います。シチリア全体の僅か6%がエトナワイン、貴重なワインなのです。

❖東西南北の個性❖
老舗だけあって、ベナンティはエトナの東西南北、全ての位置で最高の条件の畑を所有。畑の個性に合わせて葡萄品種を植え分け、高樹齢を維持しています。
『カンティーナが位置するのが南西斜面、ヴィアグランデ。標高500mで海洋性気候。最も古い畑でセッラ・デラ・コンテッサは樹齢120年を超す自根も多く残す』
南斜面は大都市、カターニャに近いので開発が進み、葡萄畑は減少。南斜面ならではの、たっぷりとした重心の低いエトナの個性は消えつつあります。
■南西斜面
『セッラ・デッラ・コンテッサはフィロキセラに侵されていない自根のネレッロ・マスカレーゼとカプッチョが混植。標高は500m。柔らかく、雄大なワイン。重心が低く、重厚な味わい』
セッラ・デラ・コンテッサの周辺がコントラーダ・モンテセッラ。少し若い樹が植えられている。海から6kmなので海の暖かい空気が入り込み、柔らかさを得ます。
■北斜面
『近年注目が集まっている北斜面、カスティリオーネ・シチリアにロヴィテッロを所有。標高は750mで樹齢は平均80年。完熟が遅く、果実より地中の影響を強く受ける』
北斜面では伝統的に黒葡萄のみが混植で栽培されてきました。ベナンティでは伝統に従い、一切の白葡萄は栽培していませんが、一部品種も解らない白葡萄が生えています。
■東斜面
『エトナ・ビアンコで唯一スペリオーレを名乗れる畑がミロ。エトナ山にぶつかった雲が雨を降らせる。朝日しか浴びないので葡萄は果実感がなく、カリカンテの硬質感が際立つ』
ミロは急斜面なのでテラス状の畑。その周辺がコントラーダ・リナッツォ。森を開墾して、カリカンテを植樹。エトナの伝統、カリカンテ100%に拘ります。
■西斜面
『西斜面は昼夜の気温差が最も大きく、海の影響を全く受けないので大陸性気候。標高は950m。ワインは凝縮感とミネラルを併せ持ち独特の個性』
西部は降水量が少なく乾燥するのでピスタチオ栽培が主だが、古い土壌が残っているので近年見直されています。グラーチとガヤが共同で購入した畑も西部でした。

❖エトナだけの伝統❖

近年、注目が集まるエトナ。亡くなられた先代のジュゼッペはエトナを世界的産地に変え、注目が集まっている事を喜びながら、エトナの伝統が無くなっていく事を嘆きます。
『ネレッロ・カプッチョはエトナの大切な一部だ。マスカレーゼより劣るのではなく、違う個性で、2つの品種があって初めてエトナの個性。カプッチョを排除すべきではない』
ネレッロ・マスカレーゼよりタンニンや酸が控えめで、柔和なカプッチョが抜かれていく事を嘆き、カプッチョ100%のワインを造り、研究を続けていました。
『カタラットはエトナには存在しなかった。フルーティーでアロマティックなカタラットをブレンドすればカリカンテの個性は薄まってしまう。カリカンテはエトナにしかない個性だ』
2023年、エトナを作り上げたジュゼッペ・ベナンティは亡くなりました。ベナンティの次世代は、より一層、エトナの伝統的ワイン造りに集中していきます。