こんなワインです
クラシコ・エリアのみのアッサンブラージュで全ての畑は東向き冷涼区画。石灰岩が非常に多いのが特徴。標高は150-300m。
ステンレスタンクで発酵。マセラシオンは10日。ピシャージュは行わず、ルモンタージュを最小限。発酵温度は25度以下と低く保っているので抽出は少なく繊細な仕上がり。
カ・ラ・ビオンダのワイン
WINERY
生産者情報
カ・ラ・ビオンダ
最も繊細なヴァルポリチェッラ『マラーノ』
クインタレッリ等が位置するネグラールは粘土が主体であるのに対してヴァルポリチェッラの北に位置するマラーノの土壌は石灰岩含有率が非常に高い。この土壌を活かした綺麗なアマローネ。
クインタレッリが認めた畑
「ヴァルポリチェッラ」で最も重要な造り手と言えば 「ジュゼッペ・クインタレッリ」。ジュゼッペが生前「ヴァルポリチェッラ」で最も優れた畑と言っていたのが 「カ・ラ・ビオンダ」の畑だった。 「カ・ラ・ビオンダ」は「ピエトロ・カステッラーニ」によっ て 1902 年に設立された。現在は 4 代目で「ニコラ」 「アレッサンドロ」兄弟が中心となっている。
『マラーノの土壌は他のヴァルポリチェッラとは違っ て石灰層に影響される。濃厚なワインではなく、繊 細でミネラル感を味わえる』
非常に広大なヴァルポリチェッラだが、西 1/3 が「ク ラシコ」を名乗れる地域。標高も高く石灰分を含む 比率も高くなる。
『ヴァルポリチェッラは東西に広い。北西のはずれに あるマラーノは最も寒く、唯一石灰岩盤が剥き出し になっている特殊な土壌』
「クラシコ」エリアには 3 つの谷が連なっている。その 中央、マラーノ渓谷の東面に彼等の畑はある。 海底が隆起した丘で海の沈殿物が何層にも重なっ ている痩せた土壌。標高は 150~300m。
『この土壌がワインに高い酸度と抗酸化力を与えて くれる。アマローネでさえも PH3.3 で酸度が高い。だ から食事と合わせられる』
100年続く循環型農業
『父も僕等も毎日畑で働く。ワイン生産者である前に農民であるべきだと思う。どれだけ畑で仕事をし たかでワインは変わる』
祖父の代から「ヴァルポリチェッラ」の自然を守る為 に、一切薬剤の使用をしていない。除草剤さえも 1 度も使用したことがない。 昨年の剪定された枝や選別された果実を少量の牛 糞を混ぜて発酵させ 3 年間熟成させた自家製コン ポストのみを畑に撒いている。
『化学薬品に頼った低価格ワイン産地なので有機 栽培は珍しい。僕等は 3 代続けて有機栽培。循環 型農業を行っている』
霧の多い地域なのでリスクは高い。しかし 100 年も 続けてきたので葡萄樹自体が強くなる病気に対する 抗体が出来上がっている。
アマローネは繊細なワイン
収穫は手摘み。小さな籠を使い葡萄が重なり、その重さで傷つくことのないよう細心の注意を払って収 穫。正確なワインを造る為完熟に拘る。
『収穫時期はパーセルによって半日単位で変える。 例年、アマローネの収穫から 2 週間遅れでヴァルポ リチェッラの収穫に入る』
アマローネはアッパシメントするので酸度が高い状態 で収穫。腐敗果が出る前であることも重要。
『アマローネは糖度と酸度のバランスが重要。甘いだけのアマローネは現代の食事と相性が悪い。食 事と合わせられるアマローネを造りたい』
ヴァルポリチェッラは充分な酸度を持った状態で葡 萄の水分が落ち始めた時に収穫する。
『重厚なヴァルポリチェッラが流行っているが興味が ない。僕等はマラーノを表現したい』
カンティーナには「ソルデーラ」や「ジャコモ・コンテル ノ」「ポッジオ・ディ・ソット」の空ボトルが並んでいる。 彼等の目指すワインがよく解る。