コルタ・イ・ラスパ・ラ・チャランガ2021

パロミノのスティルワイン

アントニオ・ベルナル・オルテガ

コルタ・イ・ラスパ・ラ・チャランガ2021

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¥3,960
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品種 パロミノ
ヴィンテージ [2021]
種類
容量 750ml

じんわり旨味を感じるパロミノ

シェリーにも通じる表情豊かな香り。酒精強化は無しでも力強く、クリーンで余韻の長い味わい。

ライトボディ フルボディ
フレッシュ 複雑
酸味 甘味
タンニン弱 タンニン強

こんなワインです

サンルーカ・デ・バラメダの北にあるパゴ・マイナ地区にあるヴィーニャ・ラ・チャンガ畑に育つ樹齢50年以上のパロミノから造られる。8月後半に手摘みで収穫。500mlのマンサリーニャで使われてた古樽で発酵、熟成。補酒をしてフロールはつけない。バトナージュなし。酸化防止剤はボトリング時に極少量添加。

アントニオ・ベルナル・オルテガのワイン

  • コルタ・イ・ラスパ・ラ・チャランガ2021

    アントニオ・ベルナル・オルテガ

    パロミノのスティルワイン

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WINERY

生産者情報

アントニオ・ベルナル・オルテガ

 

葡萄栽培農家が共同で造り始めたパロミノのスティルワイン

葡萄栽培農家がシェリーの大手生産者への葡萄販売を止め、ワイン造りを開始
サンルーカ・デ・バラメダの純度の高いアルバリサ土壌の塩味

❖葡萄栽培農家❖

 

世界中でシェリーの消費量は激減していて、ヘレスの葡萄畑では耕作放棄された畑が増えています。スペイン国内でさえ、もはやシェリー文化は無くなりつつあるのです。
『世界的な食のライト化に合わせてワインも軽く繊細な味わいが好まれる時代。シェリーも変わらなくてはいけない。重いワインをバルで飲む文化は終わったのです』
大規模のシェリーの生産者は苦しみ、この地に多くあった生産者協同組合は廃業していく。沢山の小規模葡萄栽培農家は売り先を無くしていったのです。
『マエトスはヘレスの方言で小規模の葡萄栽培農家を意味します。自分達で醸造設備を持てない為、伝統的に大手生産者に葡萄を販売してきました』
フィノ(シェリー)になる葡萄はスペインで最も安いとも言われる程に安く取引きされています。更にシェリーの需要は減り、マエトスは苦しんでいるのです。
『ロス・マエトスはサンルーカ・デ・バラメダをベースにした葡萄栽培農家の集まりで70年代には1,000以上の農家が加盟していましたが、現在は200名まで減少』
工業的で安価なシェリーを造る大手に葡萄を販売するのではなく、質の高いパロミノを育て、ヘレスの本当のテロワールを表現するワインを造らなくてはいけません。
『ヘレスという素晴らしいテロワールは1960年代から巨大化した大手メーカーによって大量生産と低価格シェリーの犠牲となり、その個性を無くしていったのです』
ヘレスのほぼ全ての畑のパロミノは大量生産の為に収量の多いクローンに植え替えられ、酒精強化され、自らの個性を無くしてしまったのです。
『収量の多いパロミノはスペインに自生していた固有品種ではなく、戦後にカリフォルニアで掛け合わせられ、開発されたパロミノ・カリフォルニア種なのです』
1970年代に25,000haあったヘレスの畑は90%がパロミノ・カリフォルニアでした。今ではシェリー離れが起こり、葡萄畑は5,000haまで減ってしまいました。
『コルタ・イ・ラスパはロス・マエトスに加盟している6人の若者が自分達の所有する畑のパロミノを使って造ったワインに付けているブランドネーム』
考え方を同じくする6人それぞれが、コルタ・イ・ラスパの名前とエチケットを使い、自分達のワインを醸造し、スペイン国内で販売しています。
『2018年に始まった新しいプロジェクトでヘレスでも特に個性的なテロワールを持つサンルーカ・デ・バラメダの個性を白ワインで表現する事が目的です』


❖サンルーカ・デ・バラメダの塩味❖

シェリーは三角地帯、ヘレス・デ・ラ・フロンテラ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリア、そして海に近いサンルーカ・デ・バラメダの3つの町で造られています。
『アントニオ・ベルナル・オルテガは海に面していて、最も強く潮の影響を受けるサンルーカ・デ・バラメダに畑を所有。ここから僅か4,000本のワインを醸します』
この地の最大の特徴はアルバリサ土壌。シャンパーニュより若いがピュアなチョーク層が地中に厚く存在していて、ミネラルが豊富。有機物が少なく痩せているのでパロミノに最適。
『年間降雨量は600mlで10月から3月の冬期に降ります。この水分を蓄える事ができるのがアルバリサ。この土壌でないと葡萄樹は暑い夏を生き抜く事ができません』
雨の降らない4月から9月が葡萄の生育期。この時期にアルバリサのチョーク層まで根を伸ばしていれば葡萄樹は水分を得られ、ヘレスの暑い夏を耐えられるのです。
『ミネラルが雨水に溶け出す事で、塩っぽく感じられる強いミネラルをワインに与えます。これはサンルーカ・デ・バラメダだけの個性で酒精強化しないワインで顕著です』
アルバリサは海底に溜まった珪藻類の殻が押しつぶされ、純度の高いチョーク質になったものですが、サンルーカ・デ・バラメダのチョーク質は特に純度が高く白いのです。
『方解石、珪藻が最も多く多く含む石灰質で多孔質のアルバリサ・バラジュエラスと呼ばれる。純度が高く、硬い。保水性が強いので葡萄樹を極度の乾燥から守ってくれます』
純度の高いアルバリサ土壌はワインに強烈な塩味とソリッドで硬い味わいを与え、スティルワインに仕上げるとフレッシュさと垂直性が際立ちます。
『硬い土壌なので葡萄樹は苦しみ、収量が減ります。果汁が少なく、果皮が厚くなる傾向があり、ワインは筋肉質で凝縮したワインになるのです』
もう1つ重要なテロワールが大西洋から吹く冷たい風、エル・ポニエンテ。大西洋から常に強く吹き続けるので、葡萄樹は東側に倒れこんでいるのです。
『エル・ポニエンテは水分を含んでいるので葡萄樹を極度の乾燥から守ってくれます。同時に葡萄畑の温度を下げ、葡萄が焼けるのを防ぐのです』


❖テロワールワイン❖

サンルーカ・デ・バラメダの北、パゴ・マイナ地区にヴィーニャ・ラ・チャンガを所有しています。この畑はこの市域で最も偉大な畑として昔から有名な畑でした。
『仕立はヴィラ・イ・プルガと呼ばれるグイヨに近い仕立でこの地域の伝統的仕立。収量を減らし、凝縮した葡萄を収穫できるのでワインは圧倒的な凝縮度』
8月後半に手摘みで収穫。2,000kgの古いプレスで圧搾。550lのマンサニーリャに使われていた古樽で発酵、熟成。フロールは付けず、バトナージュも一切しない。