こんなワインです
ラ・モッラの新しい畑(1999年植樹)のアッサンブラージュ・バローロ(ボイロ、セッラデナーリ、ロンカリエ、フォッサーティ)。別々に収穫して別々に醸造。
マリオ・マレンゴのワイン
WINERY
生産者情報
マリオ・マレンゴ
『ブルナーテ』最高の区画を所有
バローロのクリュでも最高のクリュと言われるブルナーテ。その中でも最高の区画を所有するのがマリオ・マレンゴ。バ ローロの頂点とも言われるこの区画からは緻密で繊細、大きなワインが産み出される。
ブルナーテ最高の区画
「エリオ・アルターレ」の「バローロ・ブルナーテ」は「マ リオ・マレンゴ」の葡萄を使って造られてきた。(現在 は契約が終了した)
『バローロ最高のクリュの 1 つがブルナーテ。その最 高の区画を所有するのがマリオ・マレンゴ。斜面、方 角、土壌、樹齢、全てが最高』
「ラ・モッラ」の特徴である「優雅さ」を高いレベルで 表現することができるのは限られた畑。「ブルナー テ」こそが「ラ・モッラ」。 1ha の「ブルナーテ」は丘の中心部、南東向き。日 光が一番初めに当たる区画。標高は 350m で丘の 中部に位置する。 「ブルナーテ」最高の区画と言われる彼等の「ブル ナーテ」は僅かに年 400 ケースの生産。
『樹齢は 80 年。ブルナーテで最も古い葡萄樹。土 壌は粘土石灰質だがシルトが混じっているのが特 徴。鉄分が少ないのも特徴』
もう 1 つ彼等の重要な畑がバローロ村の「ブリッコ・デ ッレ・ヴィオーレ」。0.9ha の小さな区画で丘の最上 部を所有。1950 年に植樹された古い区画で標高は 450m を超す。
『ブルナーテより石灰含有量が多く、標高はバロー ロ村で最も高い。ワインはより繊細で名前の通りス ミレの花の香が出る』
有機栽培と持続的農業
「マリオ・マレンゴ」は 1899 年からボトリングを開始。 創設者は現在の当主「マルコ」の父「マリオ」。所有 畑は全て合わせて 3.5ha。 2001年父「マリオ」が亡くなり、「マルコ」が後を継ぐと 一気に評価を上げていった。彼は毎日畑にいること で造り手達の間で有名。
『毎日樹を観察すると葡萄樹の病気等の変化に気 がつける。早く気付けば薬剤を使わずに対処できる。 だから硫黄だけしか使わずに済む』
畑では硫黄と銅以外は使用しない。殺虫剤、除草 剤も一切使用しない。病気は予防と観察、介入の 3 段階で対応できるが、「マルコ」は予防と観察で全て 対処できると考えている。
『バローロで葡萄樹を健康に保つ為に重要なのは 区画の場所に合わせて仕立を変えて湿気と陽光の 当たり方を調整すること』
必要な時期だけ殺虫剤の代わりに特定の害虫の産 卵や繁殖に合わせてフェロモン・トラップや蜂蜜、ヴ ィネガーが使われている。 畑では下草が伸ばされている。春先と雨が多い時 期のみ湿気を除去する為に刈り込みを行うが基本 的に 1 年間伸ばしっ放し。
『下草は急斜面のブルナーテでは重要。表土が流 れ落ちるのを防ぐ。同時に葡萄樹の根が横に伸び るのを防いでくれる』
ブルナーテ・リゼルヴァ
■バローロ・ブルナーテ・リゼルヴァ 「ブルナーテ」の畑の一部に 1940 年に植樹された 75 年以上の樹齢の樹が 0.16ha だけ残っている。こ の葡萄だけを使って造っているのが「バローロ・ブル ナーテ・リゼルヴァ」を造っている。良い年のみの生 産で 1,000 本のみ。
『以前はヴェッキア・ヴィーニュとしてリリースしてい たがポテンシャルが高いので 2 年熟成期間を延ば すことにした』
■バローロ 近年、単一畑のバローロに加えて 1999 年に植樹さ れたバローロも3,000本だけ造り始めた。畑は「ラ・モ ッラ」の 2 ヶ所の畑のアッサンブラージュ。
『将来的には単一のクリュとして瓶詰めしたい。今 は樹が若いのでアッサンブラージュで補い合ってい る。栽培、醸造はクリュと同じくする』
■ネッビオーロ・ダルバ・ヴァル・マッジョーレ ネッビオーロ・ダルバは「ロエロ」の平地の葡萄が使 われることが多いが、グラン・クリュと言われる「ヴァ ル・マッジョーレ」の葡萄が使われている。
『奥さんがヴァル・マッジョーレの出身なので良い区 画を手に入れることができた』